

日本の医療を取り巻く環境が大きく変化する中で、医療用医薬品事業で目指すのは、皮膚科領域の製品ラインの充実とニッチ市場の開拓です。また、国内外の企業や研究機関とのストラテジック・アライアンスにも力を注ぎ、医療ニーズに確かな技術、製品で応えていきます。
主力の皮膚科領域に特化した医療製品の強化
尿素製剤「パスタロン」(1978年発売)をきっかけに、皮膚科領域に特化するようになりました。ニキビ治療薬「ダラシンTゲル1%」をはじめ、外用乾癬治療剤「ボンアルファ」シリーズなどを育成しながら、独創性の高い新製品の開発にも力を注いでいます。また、中外製薬株式会社が製造販売していた非ステロイド系外用剤<抗潰瘍・抗炎症>「ジルダザック軟膏3%」の製造販売承認を承継し、2011年5月より販売を開始しました。こうした皮膚科製品を多くの患者さんに提供できるよう、MR(医薬情報担当者)が適切な情報をお届けする体制を整えています。
ニキビ治療薬 ダラシンブランドの拡充
2002年9月にファイザー社との提携により発売した「ダラシンTゲル1%」は、クリンダマイシンリン酸エステルを主成分とするゲル状のニキビ治療薬です。1987年に米国で承認されて以来、ニキビ治療における標準的治療薬として世界各国で使用されています。欧米に比べ、ニキビ治療の外用剤が少ないと言われていた日本に導入することにより、ニキビの薬物療法の発展に大きく貢献してきました。発売後、皮膚状態や季節に応じて患者がより適切な剤形を選べるようローション剤の開発を進め、2010年5月には「ダラシンTローション1%」の発売を開始。今後もニキビ治療の支柱として、これまで以上に、ダラシンブランドの地位確立に努めていきます。
独自性の高い新薬の開発、新領域への挑戦を課題に
独自の技術とアイデアを活かしたさまざまな新薬の開発が進行しています。アレルギー性皮膚疾患の検査薬としては、パッチテスト用テープの新製品の上市を目指しています。
また、現在申請中の皮膚局所麻酔剤は2012年の上市を目指しています。オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の「タイロゲン」は、現在の診断補助剤から、甲状腺全摘出後の残存甲状腺の廃絶に用いる薬剤として、適応拡大を進めています。
ストラテジック・アライアンスと優秀なMRの育成で事業を活性化
医療用医薬品事業の発展に欠かせないのが、優秀なMRの育成です。製品知識はもちろん、特化している皮膚科領域の疾患に関する病態・生理など、MRとして必要な知識が習得できる教育やシステムを導入しています。
また、国内外の企業との協力による新製品導入、コマーケティングも積極的に推進しています。抗生物質製剤「ダラシンTゲル1%」をはじめ、外用ステロイド剤「テクスメテン」シリーズ、外用抗真菌剤「ペキロンクリーム 0.5%」などがその成果です。