
セルフメディケーション社会の推進に欠かせないのが、高品質な製品を迅速かつ安定的に供給することです。国内の二大生産拠点である基幹工場・八王子工場とハイテクを駆使した次世代工場・かずさ工場の連携はもちろん、海外の生産拠点である台湾工場も含めたグローバルなネットワークを確立することで、世界のセルフメディケーション市場に対応する生産体制を確立しています。
最新機器の投入で進化を続けるサトウの基幹工場、八王子
1961年に稼動が始まって以来、佐藤製薬の事業を中核で支え続けてきた八王子工場は、約2万5000m2の敷地を有し、工場内にはドリンク剤ライン、軟膏棟、製剤棟、アセス生薬棟などの生産施設を配しています。製品ラインナップの拡充と共に、ラインの増設や再構築を重ねて進化を遂げ、様々な設備を投入して省力化・迅速化を実現。セルフメディケーション時代を担う基幹工場として稼動しています。最近では、錠剤ビンラインに包装機を新しく導入して改ざん防止機能の向上に力を注ぎ、安全で安心な製品の提供を目指しています。
また、オーストラリア、ヨーロッパ、米国、カナダといった各国のGMP(医薬品適正製造基準)に適合した生産体制を整え、グローバルな視点に立った製品供給に取り組んでいます。
IT技術を駆使したフルオート設計のハイテク工場、かずさ
千葉県の緑豊かな研究都市、かずさアカデミア・パーク内にあるかずさ工場は、最新テクノロジーを結集した次世代のハイテク工場です。現在までに、「内用液剤棟」「外用剤棟」の2つの生産施設が完成し、IT技術を駆使したフルオート設計で、工場全体が1体の巨大ロボットのように制御されています。
内用液剤棟では、すべての工程がコンピューターによって自動制御され、毎分600本のスピードでユンケルが生産されています。
外用剤棟では、医療用を中心とした外用剤を生産。内用液剤棟の先進の設計を引き継ぎつつ、最新の機器を導入することで、年間で軟膏製剤1500万本、外用液剤850万本を生産しています。さらに、点鼻薬などの新製品販売に伴う生産量増加に対応するため、資材供給装置(新型AGV)を導入し、さらなる自動化を進めています。
危機管理を徹底し、安定した生産供給体制を目指す
佐藤製薬では、生産供給体制のよりいっそうの安定を目指し、生産から流通まで一貫した危機管理に取り組んでいます。危機管理の最も大きなテーマに掲げるのは、電力確保による生産の安定です。現在は、新たに自家発電装置を導入する計画を進めています。また、WHO(世界保健機関)の基準に即した最高水準の生産環境を実現し、高品質の製品を安定的に供給できる体制を整えています。
世界標準PIC/SのGMP適合を目指す台湾工場の取り組み
台湾工場では、日本国内の八王子工場と同一機械、同一管理を導入し、信頼性の高い製品づくりを実現しています。クリーンルーム内の温度・湿度・圧力は空調一括コントロールによって厳重に管理され、製造された製品は全て、定期的に日本国内の品質管理課でダブルチェックが行われます。現在は、2014年内に世界標準PIC/SのGMPに適合することを目指し、よりハイレベルな生産体制の構築に向けて対策を進めています。