ヘルスケア情報


ニキビ

監修:滋賀県立成人病センター 病院長 京都大学 名誉教授 宮地良樹 先生

ニキビとは?

ニキビの正式名は「尋常性ざ瘡」。毛包(毛穴)が詰まってできる小さな発疹(ほっしん)のことをいいます。

ニキビは毛穴にできる炎症です

一般的に、ニキビの原因は皮脂の過剰分泌だといわれています。皮脂が大量に分泌されると、皮膚の一番表面の部分(角層)の厚みが増し、毛穴が狭くなることが最初のステップです。ニキビはここからおよそ3段階を経て悪化し、それぞれの段階を「コメド(白ニキビ、黒ニキビ)、「赤ニキビ(アクネ菌が増え、炎症を起こした状態)」と区別します。
このほか、特殊なニキビを含めてさらに細かく分類することができますが、いずれの症状も種類と重度を的確に判断し、その時点で最も 有効な治療を行うことが大切です。

悪化のプロセス

ニキビの原因・生活習慣をチェック!

ニキビが繰り返しできてしまう人は毎日の生活の中に原因があるかもしれません。
次の5項目をチェックして、スベスベ素肌を目指しましょう。

1.食べもの
□お肉やラーメンなど脂っこい食事ばかり食べてしまう
脂分はニキビの大敵。脂肪の多い肉(特に豚肉)、チョコレートやナッツ、飲酒を控え、ビタミンの摂取を心がけましょう。バランスのよい食生活を送る事が大切です。
2.スキンケア
□刺激が強い洗顔料や、油分たっぷりのクリームを使っている
洗顔料は低刺激性の石けんを選び、毛穴をふさぎやすいクリームや乳液は避けましょう。洗顔時には、石けんカスはていねいに洗い流しましょう。清潔が第一だからといって洗い過ぎるのも逆効果。外出時は紫外線をしっかりガードしましょう。
3.髪型やファッション
□髪の毛の先がニキビに触れる
□毛足が長いセーターやタートルネックを好んで着る

髪型は前髪などが顔にかからないスタイルで。ヘアワックスなどのスタイリング剤が付着すると患部を刺激しますので要注意です。また炎症がある場合には、毛足が長いモヘア素材のセーターやタートルネックは避けたほうがよいでしょう。
4.生活習慣や仕事
□人間関係や仕事のストレスがたまっている
大人ニキビは精神的なストレスで悪化しやすいもの。十分な睡眠と適度な運動を心がけ、時にはリラックスハーブや滋養強壮剤等で気分を楽にするのもよいでしょう。
5.ニキビのセルフケア
□ニキビを爪でつぶしたり、アルコールで消毒したりしたことがある
□口コミのニキビケアを試したことがある

手でニキビをつぶすと、細菌に感染して患部が悪化することもあるので、自分ではつぶさないようにしましょう。また、ほかの人が治ったケアでも自分も治るとは限りません。根拠のはっきりしない治療法には頼らず、皮膚科か薬局・薬店に相談してみましょう。

ニキビQ&A

ニキビでよくある質問について解説します。

Q1:生理の前にできやすいのはなぜ?
A1
生理前は黄体ホルモンの量が増え、その影響で皮脂量が増加。代謝も低下した状態になりやすいため、ニキビや肌荒れといった肌トラブルを起こしやすくなります。
Q2:ニキビはどうして赤くなるのですか?
A2
ニキビは炎症を起こすと赤くなります。アクネ菌は脂肪分解酵素(リパーゼ)を出して皮脂成分の中性脂肪を分解し、遊離脂肪酸を生成します。また、アクネ菌は白血球を引き寄せます。この遊離脂肪酸と毛包周囲に引き寄せられた白血球により、毛包周囲に炎症が起こるのです。
Q3:背中にもニキビができるのはなぜですか?
A3
背中や胸には、顔と同じように皮脂腺のたくさんある毛穴があるため、ニキビができてしまいます。
Q4:効果的な洗顔方法は?
A4
ニキビがあるときは、過剰につくられた毛孔の皮脂を取り除くことが大切です。洗顔石けんをしっかり泡立てて、たっぷりの泡でていねいに洗顔しましょう。ニキビ用の石けんを使うとより効果的です。
Q5:なかなか治らないニキビ、私のニキビは特別なの?
A5
ニキビは肌にいる細菌、アクネ菌が原因です。ニキビが治らないのは、肌に合わない治療をしていたり、途中で薬をやめてしまったりしていることが原因です。皮膚科の先生に相談して、アクネ菌の増殖を抑える治療をしっかりと続けましょう。
Q6:ニキビ跡は治らないのですか?
A6
ニキビ自体は治療とスキンケアをきちんとすればきれいに治るのですが、ニキビ跡になっている場合はやっかい。毛穴が壊され、皮膚の深い部分までダメージを受けてしまうと、元に戻らない場合もあります。でも、よほど深いニキビ跡でない限りは、目立たなくすることが可能です。皮膚は常に生まれ変わっているため、お手入れを根気よく続けていれば、徐々に目立たなくなります。