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便秘

便秘とは?

便通の回数は人によって差がありますが、本人にとって満足な排便ができない状態であれば便秘と考えられます。一般的には3〜4日以上便が出ないとき、あるいは毎日便通があっても量が少なく、りきまなければならなかったり残便感がある場合をさします。便秘になるとお腹のはりや、不快感、全身の倦怠感、頭痛などの症状をともなうので、慢性化させないためのケアが必要です。 日常的にみられる便秘の多くは「機能性便秘」と呼ばれるもので、腸の運動や緊張、分泌などのはたらきの乱れによって起こります。対処方法としては、規則正しい生活や排便の習慣、適切な食事や運動などによって腸のはたらきを正常にし、自然な排便のリズムをつくることが大切です。 この他に、「器質性便秘」といって、腸のがんや癒着などの病変によって物理的に起こる便秘もあります。急速な便秘で便に血がつくような場合は注意し、医師に相談するようにしてください。

便秘の起こるメカニズム

便秘の起こるメカニズム 私たちのからだには、排便を促すメカニズムとして「直腸・結腸反射」「胃・大腸反射」という2つのシステムがあります。「直腸・結腸反射」は、便が直腸に達するとシグナルが大脳に送られて便意となり、これを受けて大腸が便を排泄させる運動を起こすもの。「胃・大腸反射」は、食べ物が胃に入ったときに大腸が反射的に収縮して、便を直腸に送り出そうと運動をはじめるシステムです。 便秘は、不規則な生活やストレスなどによってこれらの反射システムが影響を受け、排便のリズムが乱れることによって生じます。 また、食物センイの不足など、食生活の偏りによって便の量や水分が少なくなることも便秘を招く原因になります。

急性便秘

環境の変化が原因になることも
旅行や転居、入院など生活パターンが変化したり、強い緊張などの精神的な影響によって起こる場合が多く、一過性のものがほとんどです。これは環境の変化による自律神経の乱れが原因と考えられ、それほど心配は要りません。ただし、激しい腹痛や嘔吐をともなうときは他の病気の疑いがありますので、医師の診察を受けてください。

慢性便秘

食事量の低下からの便秘
お年寄りや出産後の女性、食事量の少ない人などにみられる便秘のパターンです。大腸の運動が弱まって便が腸内を通るのが滞り、便からの水分吸収が多くなって便がかたくなります。
便意をガマンする習慣からの便秘
痔の痛みや生活習慣などから便意を抑えがちな人に多いパターンです。ガマンすることによって排便反射が鈍くなり、直腸に便がたまっても便意をもよおさないので、便秘が慢性化してしまいます。
大腸のけいれんによる便秘
ちょっとしたストレスに敏感に反応してしまう過敏性腸症侯群の便秘タイプ。腸管がけいれんを起こし、便をうまく運べない状態になります。コロコロした山羊の糞のような便が出ます。

便秘のケア

朝食後、トイレに行く習慣を
生活リズムの乱れは便秘につながります。とくに朝は、排便反射が最も起こりやすく、自然な排便のリズムにもっていく重要ポイント。朝食は必ずとるようにして、食後にはトイレに行く習慣をつけてください。便意をもよおしたら、忙しくてもガマンしないことが大切です。