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研究開発

新薬を創出するための研究開発部門は、東京都品川区の「品川研究開発センター」に集約されています。同センターには新研究棟、製剤研究棟など6棟の施設があり、研究企画室、創薬研究部、医薬研究部、製剤研究部の4つの部署で最先端の研究が行われています。

時代が求める新薬ニーズに最新技術で応える

 品川研究開発センターでは、医療用医薬品、OTC医薬品、医薬部外品、化粧品、特定保健用食品など、当社製品に関する様々な研究・開発が行われています。既成のカテゴリーにとらわれず、常に生活者のニーズに基づく付加価値の高い製品を追求して研究が進められています。
 各部門の研究員は創薬テーマごとにプロジェクトへ参加するスタイルで、新規化合物の合成、生物学的スクリーニング、薬理・薬物動態学的評価など、活発な研究活動を展開しています。
 医療用医薬品分野では独自性の高い新薬の研究開発を進めています。
 自社開発の分野では、高尿酸血症治療薬をはじめ、眼疾患分野、感染症分野、創傷治癒分野の4つのテーマが進んでおり、一日でも早く新薬を待つ患者さんにお届けできるよう研究に取り組んでいます。
 高尿酸血症治療薬のSKX-12は現在主流の医薬品と異なる作用機序をもつ当社独自の創薬となります。現在、早期承認取得を目指し、第Ⅱ相臨床試験の準備を進めています。
 また、動物実験実施施設として関係法規および指針等に従い社内規程を策定し、定期的な自己点検を行うとともに、外部評価としてヒューマンサイエンス振興財団による認証を取得しています。動物実験実施計画は動物実験委員会によって審査され、動物福祉に配慮した適正な試験を実施しています。

国内外のアカデミアとの共同研究を推進

 創薬に向けて、国内外の企業、大学、研究機関との共同研究にも積極的に取り組んでいます。
 大学との共同研究では、 九州大学と脂質代謝関連酵素をターゲットとした創薬活動を行っているほか、慶應義塾大学信濃町キャンパスのリサーチパーク内に筋生物学・サルコペニア研究室を設立し、加齢に伴う筋萎縮「サルコペニア」の共同研究を進めるなど、着実な成果を上げています。
 また新たに、東京大学とは眼科領域での共同研究がスタートしました。さらに、順天堂大学とは複数の講座と共同で創傷治癒学先端研究講座を開設し、創傷や褥瘡についての治癒メカニズム解明や創傷治癒促進薬の創製に向けた取り組みを行っています。今後も、超高齢社会を見据えた創薬研究に注力していきます。


より効果的に、使いやすい独自の剤形開発と生薬の成分研究

 医薬品の利便性を向上させる新剤形の製剤設計の研究や、安全性と効果を高める研究も重要なテーマの一つです。例えば、水なしで服用できる口腔内崩壊錠など独自の剤形開発に成功し、自社製品に応用しています。
 また、生薬研究では、100種類以上の生薬を科学的に検証し、2015年12月には生薬のバランスを強化した「ユンケル黄帝液プレミアム」を発売しました。今後も、生薬個々の成分について、分析法や独自の研究データを活用することで、新たな生薬成分の組み合わせから、複雑化した現代人の疲れに対応したユンケルの開発に取り組んでいきます。


遺伝子・タンパク解析技術を用い、より質の高い科学的エビデンスを取得

 近年、遺伝子・タンパク解析研究の重要性が高まるなか、当社では培養細胞を用いたスクリーニングなど、分子生物学や遺伝子技術を活用した研究を行い、より質の高い科学的エビデンスの取得に力を入れています。また、自社オリジナルの三次元皮膚培養モデルや分子・遺伝子レベルでのスクリーニング・評価系を駆使して、科学的エビデンスに基づく新規化粧品の開発にも取り組んでいます。