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医師監修 お悩み解決1問1答

皮膚科専門医が皮膚や
皮膚用薬に関する疑問にお答え!

Q.7
ステロイド外用剤を使用した方が良い症状とは?
A.
基本的に湿疹・皮膚炎にはステロイド外用剤を選択することをおすすめします。
接触皮膚炎・アトピー性皮膚炎・虫刺され・日焼け・軽いやけどなどさまざまな症状に使用していただけます。
ステロイドには強さの分類が5ランクあるため、適切な強さを選ぶことでどの部位にも使用でき、0歳から高齢者まで使用いただけます。
しかし長期間・広範囲・大量の使用は避けて、適切に使用しましょう。
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花房崇明 先生

千里中央花ふさ皮ふ科院長 皮膚科専門医。
大阪大学医学部医学科を卒業後、様々な経歴を経て、千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科を開院。hanafusa skincare lab+(皮膚科専門医監修のエステサロン)のプロデュースも務める。
日本テレビ「世界一受けたい授業」やテレビ朝日「マツコ&有吉 かりそめ天国」などの医療監修を多数手がけている。

  • Q1皮膚用薬を塗るのはいつが効果的なの?

    A 塗るタイミングは清潔で皮膚が潤っている時に塗るようにしましょう。
    症状が出たすぐあと、冷やしてから塗るのが効果的です。保湿剤は入浴後なるべく早く塗りましょう。

  • Q2皮膚のかゆみの要因とは?

    Aあせも、乾燥、アレルギー、虫刺されなどさまざまな原因があります。

  • Q3急なかゆみや湿疹・皮膚炎が起こった際にすることは?
    (症状を鎮めるのに効果的なこと)

    A アレルギーなどの何かの原因物質(アレルゲン)に触れたと考えられる場合は、流水で洗うなどすぐに原因物質を取り除きましょう。かいたりして刺激を与えるとかゆみが悪化するので、手で触ったりかいたりしないようにしましょう。また、温めずに冷やすということも効果的です。
    薬がある場合には症状にあった皮膚用薬を塗るようにしましょう。

  • Q4かゆみを増さない環境づくりは何かあるのか?

    A 患部に刺激を与えるとかゆみが悪化するので、刺激を与えない・かかないことが大切です。
    皮膚を清潔に保ち、入浴の際は、洗い流すなどしてこすらずにしましょう。また、熱いお湯などを浴び体を温めるとかゆみが増すため、お風呂は38~40℃ほどの適温にしましょう。
    乾燥もかゆみの要因となりますので、入浴後なるべく早く保湿剤をつけるように心がけましょう。
    また規則正しい生活を送るようにしたり、精神的ストレスを溜めないようにすることも大切です。からい物やアルコールはかゆみを増すこともあるので、湿疹・皮膚炎が起きている人はとりすぎに注意しましょう。

  • Q5ステロイドの重症度とは?
    (このような症状にはこのレベルのステロイドをおすすめします)

    A 赤みや小さな水疱など多くの湿疹・皮膚炎の場合、OTC 医薬品のステロイドで対処することができます。
    基本的に症状が弱い場合には、ウィーク・ミディアムランク、強い場合にはストロングランクのステロイド剤を使用しましょう。皮膚が薄い赤ちゃんや子どもはウィーク・ミディアムランクの使用を勧めます。
    また部位によって吸収率が異なります。特に顔や首、デリケートゾーンは皮膚が薄いため、薬が吸収されやすく、効果がでやすい反面、副作用も出やすいため弱めのものを選ぶようにしましょう。
    一方で、ただれたり、大きな水疱があるなど症状がひどい場合には、ベリーストロング以上の薬(病院での処方)が必要になることがあります。

  • Q6ステロイド皮膚用薬の使用による副作用を起こさないための正しい塗り方とは?

    A 適正な使用方法を守り使用するようにしましょう。
    適量を指に取り、擦り込まずにやさしく患部に塗りましょう。大人の人差し指から第一関節まで外用薬を出すと(これを1フィンガーチップユニットと言います)、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます。塗る目安の指標として、患部の面積に合わせて量を調整しましょう。
    症状がない健康な皮膚には塗らないようにしましょう。予防的に使用してはいけません。使用期間を守ることも大切です。長期間続けて使用することも避けましょう。正しい使い方を守らないと副作用がまれに起きることがあります。皮膚が赤くなる、うすくなる、毛深くなるかぶれなどが起こることがあります。まれにステロイド皮膚用薬でかぶれることもあります。

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