爪水虫の治療中だけど・・・
治療に疑問や不安がある

監修: 埼玉医科大学 皮膚科 教授 常深 祐一郎 先生

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爪水虫(つめみずむし)で処方されるお薬(処方薬)には、「のみ薬」が3種類、「ぬり薬」が2種類あります(2021年7月時点) 。治療の原則は「のみ薬」とされていますが1)、爪水虫の状態や患者さんの状況などを考慮して主治医がお薬を処方しています。治療の方針や効果、体調の変化、お薬の使い方などに疑問や不安が出てきた場合は、遠慮せずに主治医や薬剤師に相談してみましょう。

*後発医薬品(ジェネリック医薬品)がある、のみ薬もあります。

最近治療を始めたけど、爪の変化が分からない

爪水虫の治療には数ヵ月かかります。

爪水虫の治療を始めたときに、「しっかり薬を使っているのに、数日たっても見た目が変わらない」と感じる方もいると思います。爪水虫のお薬は、一旦変色、変形した爪をもとに戻すものではありません。お薬の有効成分が効いてくると、爪の成長に伴って、感染した爪が先端の方へと押し出され、根元から新しい健康な爪に生え変わります。爪の伸びる速さは個人差がありますが、成人では足の指で1ヵ月に約1.5mm、手の指で1ヵ月に約3.0mmとわずかしか伸びません2)。正しい治療を始めてから数ヵ月程度、期間を置いてから効果を確認しましょう。
1ヵ月に1回程度、爪の写真を撮って経過を観察すると治療の効果を確認しやくなります。

爪水虫の治療には数ヵ月かかります イラスト

爪の成長2)

  足の爪 手の爪
1ヵ月に伸びる長さ 約1.5mm 約3mm
完全に生え変わる期間 約1~2年 約6ヵ月~1年

※爪の成⾧には個人差があります。

しばらく治療を続けているけれど、あまり効果を感じない

お薬が正しく使えているか確認し、それでも効果を実感できない場合は主治医に相談しましょう。

爪水虫のお薬は、お薬ごとに使い方が違います。お薬は正しく使わないと、本来の効果を発揮することができません。正しく使えているか、下記を参考にして一度確認してみましょう。お薬の正しい使い方を数ヵ月続けても良くならないときや、同じ治療を何年も続けているときは主治医に相談しましょう。

正しく使えているか確認するポイント

のみ薬

決められた用法・用量でのめていますか?
のみ忘れたり、自己判断で中断したりしていませんか?

<のみ忘れないための工夫>
のむタイミングを見直したり、のんだらカレンダーに丸などの目印を付けるなどの工夫をしましょう。

ぬり薬

用法・用量を守って、感染している「爪全体」にぬれていますか?
ぬり忘れたり、自己判断で中断したりしていませんか?

<ぬり忘れないための工夫>
朝の靴下を履くときや、お風呂上がりなど、ご自身に合ったタイミングを探してみてください。

ご自身に合った服用方法を見つけたい場合や、ぬり薬の使い方が分からない場合は、薬剤師に相談することも1つの方法です。

いつもと違う症状があらわれた

いつもと違う症状があらわれたときは、「いつから」、「どのような症状で」、「どのように困っているか」を主治医に相談しましょう。

爪水虫の治療をしていて、体調の変化や気になる症状があらわれたときは、いつから、どのような症状があらわれたか、どのように困っているかを整理して主治医に相談しましょう。

お薬の使い方や費用など、自分の生活に合わない

お薬が合わないと思っている理由を整理して、主治医や薬剤師に相談しましょう。

爪水虫には「のみ薬」は3種類、「ぬり薬」は2種類のお薬があります(2021年7月時点)。「のみ薬」か「ぬり薬」かだけではなく、お薬ごとに使う期間や使い方、お薬代などが違います。生活パターンや費用面など自分の生活に合わないと思ったら、合わないと思った理由を整理して、主治医や薬剤師に相談しましょう。

*後発医薬品(ジェネリック医薬品)がある、のみ薬もあります。

  • 1) 望月 隆ほか. 日皮会誌. 129(13); 2639-2673, 2019.
  • 2) 東 禹彦. 爪‐基礎から臨床まで‐改訂第2版, p17, 金原出版, 2016.
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